2026/10/09 コラム

COLUMN

ヨガブロックの使い方|初心者が高さを選ぶ基本と練習例

ヨガブロックを初めて使う人へ、低・中・高の向き、手や座面の支え方、三角のポーズなどでの使い方を紹介。安定性を確かめる手順と、無理に高さを上げないための注意点を整理します。

執筆・編集:シークエンス!編集部 最終更新:2026/10/09

ヨガブロックは、床と手や座面の距離を調整したいときに使う補助具です。ポーズの形を完成させるために無理に身体を近づけるのではなく、手を置く場所を少し高くして姿勢を保ちやすくしたり、座る面を上げたりする目的で使います。初めて手に取ると、どの面を床に置くか、何個必要か、どのポーズで使うかが分かりにくいことがあります。

基本は、ブロックの向きを変えて低・中・高の三段階から選び、床に置いたときにぐらつかない面を下にすることです。高さを上げるほど手や身体を支える面は小さくなるため、高さだけで選ばず、姿勢と安定性を見ながら調整します。この記事では初心者向けの置き方と練習例を紹介します。製品ごとに寸法や材質が異なるので、使用方法は購入したブロックの説明と講師の案内も確認してください。

ブロックを使う目的を先に決める

ブロックは、床へ手を伸ばす距離を調整する、座位で座面を少し高くする、仰向けの姿勢で身体を支えるなど、練習を組み立てるために使われます。ポーズを深くしたり、柔軟性を短期間で高めたりする道具と考える必要はありません。手が床に届かない時に床へ近づく代わりの支持面を作る、といった具体的な目的を決めてから置く場所を選びましょう。

ポーズ中に呼吸を止めて手を床へ伸ばし続けたり、膝や背中の位置を崩して手を届かせたりすると、支える目的から離れてしまいます。床にブロックを置いても姿勢を落ち着かせにくい時は、形を小さくする、壁を使う、講師へ別の方法を尋ねるなどの選択肢があります。痛みやしびれ、めまいがある時は練習を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

低・中・高の向きと安定性を確認する

一般的な直方体のブロックは、床に置く面を変えることで三段階の高さを作れます。いちばん広い面を床につける向きは低く、短辺を床につける向きほど高くなります。製品によって寸法や形状が違うため、箱の表示や説明書で各向きのサイズを確認してください。購入前に高さの表示だけを比べず、幅や奥行き、素材、重さも合わせて検討します。

高さを決める時は、まず一番低い向きから置いて、手のひら全体が安定して乗るかを確認します。ブロックが沈む、床上で滑る、角が傾く、手首が不自然に折れる場合は、置き方や向きを変えます。高い向きは床との距離を縮めますが、接地面が狭くなることがあります。ぐらつきがあれば低い向きに戻し、必要なら二つのブロックを同じ高さで並べます。

高さの数字や「低・中・高」の呼び方は、メーカーや商品により異なる場合があります。使用中のブロックを別製品へ買い替えた際は、以前と同じ向きでも高さや硬さが違うことを前提に、初めから確認し直してください。ブロックの縁が欠けている、表面にひびがある、濡れて滑るといった状態なら使用せず、製品の案内に沿って点検または交換します。

三角のポーズでは前足側の手を支える

三角のポーズで床へ手を置くと上半身が倒れたり、脚や胴体の向きを保ちにくくなったりする場合は、前足側の手の下にブロックを置く方法があります。ブロックは足の外側や内側など、講師から習った形に合わせて設置します。まず低い向きで試し、手を置いた時に肩や腰が無理なく保てるか、呼吸が続くかを見てください。安定しなければ足幅や姿勢を調整し、必要に応じてポーズを小さくします。

手を高い位置に置くことでポーズの形が変わるのは自然なことです。床へ手をつくことを目標にしてブロックを外す必要はありません。目線を上へ向けると首がつらい時は、正面や床を見るなど講師に習った範囲で調整します。ブロックを踏み台のように足の下へ入れたり、バランスを崩す位置へ急に移動させたりせず、ポーズに入る前に置き場所を決めましょう。

前屈やランジでは両手の支持をそろえる

立位の前屈やランジで両手を床につける時、手が床へ届きにくいなら、左右に一つずつブロックを置いて支えをそろえる方法があります。ブロックの距離が左右で異なると身体がねじれたり、一方へ体重を寄せたりすることがあるので、最初は同じ高さ・同じ位置に置いて確認します。手を置く位置は足の近くや少し前など、練習するポーズと講師の説明に応じて調整してください。

ランジでは、前脚の膝の向きと足裏の接地を確認し、手を支えた状態でも姿勢を保てるかを見ます。ブロックへ強く体重を押しつけて肩がすくむ、手が滑る、前脚が不安定になる場合は高さを下げるか、ポーズを中止します。ブロックがマットの端にかかっていたり、床に段差やほこりがあったりしないかも確認しましょう。動きの途中でブロックを移動する場合は、立ち上がって安全な位置に置き直してから続けます。

左右の手で高さを変える指示を講師から受ける場合もありますが、自己流で片側だけ高くする前に、どの目的で高さを変えるか尋ねましょう。ポーズによっては、足の向きや骨盤の位置のほうを先に調整することが適しています。ブロックの使い方は身体の状態やクラス内容によって変わるため、動画を見ただけで難しい形を再現しようとせず、慣れていないポーズは指導者のもとで練習します。

座位では骨盤の下へ置く方法を試す

床に座った姿勢を続けると背中が丸まりやすい人は、ブロックへ浅く座る方法が紹介されることがあります。ブロックをお尻の下へ置く場合は、座面が安定し、左右の坐骨で均等に支えられるかを確認します。高さが大きすぎて脚が浮く、膝に違和感がある、座面が傾く場合には無理に使わず、ブランケットなど別の補助具を講師へ相談します。座面の角や硬さが長時間の姿勢に合うかも確かめましょう。

ブロックを縦に積み重ねて座る場合、製品の説明に積み重ねが許可されているか、積み重ねた状態で滑ったり傾いたりしないかを確認します。高さが必要な時でも、不安定な積み重ねより、座布団や専用クッションを使うほうが適している場合があります。床の材質やブロックの表面によっても安定性は異なるため、練習前に座る場所を整え、手で軽く押してぐらつきがないか試します。

座位は、身体の柔らかさを競う時間ではありません。膝や足首に圧迫感が出る、しびれる、姿勢を保つのが難しい場合は、椅子に座るなどの代替方法を講師と相談してください。身体の状態や妊娠中、けがの回復期など特別な配慮が必要な場合には、一般的な写真や説明だけを頼りにポーズを決めず、医療専門職と指導者の案内に従いましょう。

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仰向けの練習で使う時は高さを慎重にする

仰向けのポーズでブロックを支えとして使う練習がありますが、身体の下へ置く場所と高さによって姿勢が大きく変わります。講師から方法を習っていない場合は、首や頭の下へ置いたり、高い向きのブロックへ体重を預けたりすることを避け、クラスで指導を受けてから試してください。ブロックの角が身体へ当たる、呼吸しづらい、姿勢から戻りにくいと感じたら直ちに外します。

ブロックが安定して床についていること、床が滑らないこと、周囲に手をついて戻れるスペースがあることを確認します。ポーズから戻る時に急に起き上がらず、講師から習った手順でゆっくり外します。自宅で練習する場合は、家具や壁に身体をぶつけない広さを確保し、ブロックを積み上げたまま使わないようにしましょう。自分だけで支え方を判断しにくいポーズは、別の簡単な形へ置き換えます。

1個で始めるか2個使うかを決める

初心者が最初に試す時は、スタジオの貸出品があれば、講師に使い方を聞きながら1個で確認できます。片手を支えるポーズでは1個で足りることがありますが、両手の高さをそろえる時や左右の支持が必要な練習では2個が便利な場合があります。購入前には、参加するクラスでブロックを借りられるか、持参が必要か、素材やサイズに指定があるかを確認しましょう。スタジオ備品を使う時は、消毒や返却の手順、使用できる個数をスタッフへ確かめると、他の参加者と共有する際にも迷いません。

2個を選ぶ場合は、製品の形、硬さ、寸法がそろっているかを確認すると、左右で高さや感触を合わせやすくなります。持ち運びが多い人は大きさと重さ、保管場所が限られる人は収納時の寸法も比較します。フォーム、コルクなど素材ごとに重さや表面の感触が異なるため、商品説明の数値だけで決めず、可能なら実物を触るかレンタルで試します。製造元が示す清掃方法と保管条件も購入時に確認してください。 ブロックの角の形や表面仕上げも手の置き心地に関わります。店頭で確認できる場合は、床へ置いた時の安定性だけでなく、両手で持ち上げて重さを比べ、手が小さい人は側面を持ちやすいかも見ましょう。オンライン購入では寸法図と返品条件を読み、分からない点は販売元へ確認してから選びます。人気や色だけで急いで決めず、使うポーズと運ぶ頻度を基準にするのが現実的です。

クラスでは、使い終わったブロックを通路に置いたままにせず、施設指定の場所へ戻します。汗や汚れが付いた場合は、施設の清掃ルールに従ってください。製品によって使える洗剤や水分への耐性が異なるため、強い薬剤を自己判断で使わないようにします。ヨガマットと一緒に用具を持参する場合は、ヨガマットの選び方でサイズや持ち運び条件を整理し、ヨガマットの洗い方も確認すると、用具全体を管理しやすくなります。

自宅で短く試す時の順番

自宅で使い方を確かめる時は、まずマットの横にブロックを置き、立った姿勢から手を伸ばして届く高さを試します。ポーズへ入る前にブロックが平らに置かれているか、手を置いた時に動かないかを押して確かめます。次に講師から習った簡単な前屈やランジで、左右の手を低い向きへ置いてみます。高さを変える場合は、いったん姿勢を戻し、立った状態でブロックを回転させてから再び手を置いてください。

一つのポーズで高さや置き場所を一度に複数変えると、どの調整が安定につながったか分かりにくくなります。位置を少し変えたら、足の接地、胴体の向き、呼吸のしやすさを一つずつ確認し、必要な調整だけ残します。床が硬くてブロックが滑る、カーペットで沈む、マットがたわむなど、家の床環境によって使い心地が変わるため、スタジオで試した結果をそのまま当てはめないようにしましょう。

自宅練習を動画で撮る場合は、撮影のために危険な高さや不慣れなポーズへ挑戦しないでください。記録するなら、ブロックが動いていないか、両手の高さが意図どおりか、呼吸が止まっていないかなど安全の確認に使います。撮影前にスマートフォンの置き場所を決め、練習スペースの外へコードや家具が張り出していないかを見ます。記録映像を他人へ共有する場合は、周囲の人や室内の個人情報が映っていないかにも注意しましょう。

練習の記録には、ポーズ名、ブロックの向き、手の位置、安定しにくかった点を短く残すと、次のクラスで講師へ具体的に尋ねられます。たとえば「右手側は低い面で安定したが、左足を動かすとブロックが滑った」のように、起きたことを事実として書きます。「柔軟性が足りない」と自分で決めつける必要はありません。ブロックの種類やマットとの相性、置き方の違いなど、複数の要因を講師と一緒に確かめましょう。

練習前後のチェックリスト

練習前には、ブロックの表面と角に破損がないこと、床が乾いていること、マット上で滑らないことを見ます。ポーズに入る前に使う数と高さを決め、身体を支える位置へ無理なく手が届くかを確かめます。初めは慣れたポーズを低い高さで試し、呼吸や接地が安定しているかを見てから、講師の案内に応じて向きを変えます。急いで高さを上げたり、難しいポーズへ進んだりする必要はありません。

練習中は、手のひらや足裏が滑らないか、ブロックが動かないか、呼吸を続けられるかを確認します。痛み、しびれ、息苦しさ、強い不安定さが出たらポーズをやめ、補助具を外して講師へ伝えます。オンライン動画を見ながら練習する場合も、画面に映る人の体格や床環境、ブロックの大きさは自分と異なります。動画の形を完全にまねるのではなく、安全にできる範囲と自分の練習場所を優先してください。

使用後はブロックの汚れや破損を確認し、製品の案内に沿って乾燥・保管します。購入したばかりのブロックは、滑りやにおい、床に置いた時の感触を確かめてから、難しいポーズで使用しましょう。初心者向けのクラス全体の流れを知りたい場合は、初心者向け30分ヨガクラスの組み立て方も参考になります。ブロックはポーズの完成度ではなく、練習に必要な支えを選ぶための道具として使いましょう。

ヨガの基礎や学び方も知りたい場合は、シークエンス!の講座案内で講座内容をご確認ください。

参考情報

FAQ

よくある質問

ヨガブロックは初心者でも使えますか?

使えます。手や座面の高さを調整するなど、目的を決めて低い向きから試してください。初めてのポーズや使い方に不安がある時は、講師に置き場所と高さを確認しましょう。

ヨガブロックの高さはどの向きにすればよいですか?

一般的な直方体は面を変えて低・中・高の向きを作れます。まず低い向きで安定性を確かめ、手や身体がぐらつかず呼吸しやすい高さを選んでください。製品ごとの寸法や表示も確認しましょう。

ブロックは1個と2個のどちらが必要ですか?

片手を支える練習なら1個で足りることがあり、両手の高さをそろえる場合は2個が便利なことがあります。クラスの貸出品や練習内容を確認してから用意すると選びやすくなります。

ヨガブロックの上に座ってもよいですか?

座面として使う練習がありますが、製品が安定し、左右で均等に支えられるかを確認します。高さが合わない、膝に違和感がある、傾く場合は無理に使わず、講師へ別の補助方法を相談してください。

痛みがある時もブロックを使えば練習できますか?

ブロックは痛みを治療する道具ではありません。痛みやしびれが出たら練習を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。特別な配慮が必要な場合は、指導者や医療専門職の案内を確認しましょう。

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この記事を書いた人

シークエンス!編集部

全米ヨガアライアンス認定校・PMA加盟校

シークエンス!の講座情報、資格制度、説明会で多い相談内容、受講生の声をもとに、ヨガ・ピラティス資格を検討する方へ判断材料を整理しています。

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